ストーンオーシャンの劇中、ボス敵プッチ神父が天国に到達すると言っていますが、ほとんどの視聴者が「天国に到達するってどういう事?」と考えるでしょう。
以下に、その解説(私の解釈)を分かりやすく記します。
プッチ神父は「人間が覚悟する事は、その覚悟をした人間にとって幸福な事」と考えています。
このため、「全ての人間が覚悟しながら生きていく世界」はプッチ神父にとって天国です。
「全ての人間が覚悟しながら生きていく世界」とは、具体的には、全ての人間が未来に必ず起こる出来事を事前に知って、全ての人間がその改変不可能な出来事に対する覚悟をしながら生きていく世界の事です。
この世界を創る能力を持つスタンド「メイド・イン・ヘブン」(スタンド名の元ネタはイギリスのロックバンド)に自身のスタンドを進化させて、この世界を創る事が、プッチ神父の「天国に到達する」発言の具体的内容です。
劇中、エンポリオが言っていますが、ビッグバンによって宇宙が誕生し、宇宙は膨張を続け、やがて膨張が収縮に転じて最終的に特異点となり、その特異点においてビッグバンが起こるという説があります。
メイド・イン・ヘブンには、時を無限に加速させる能力があります。
メイド・イン・ヘブンは、時を無限に加速させる事によって、現在の宇宙を終わらせて次のビッグバンを発生させ、新しい宇宙を創り、その宇宙内の人間全てに確実に的中する未来予知能力を与えるのです。
空条ジョリーン達は、プッチ神父によるこの新しい宇宙の押し付けに抗いましたが新しい宇宙誕生の阻止に失敗し、新しい宇宙において一つ前の宇宙の記憶を持つエンポリオがプッチ神父を倒した事によって、プッチ神父が天国であると信じる世界は完成直前に崩壊しました。
そして、世界は、別の名前のジョリーン達が生きているパラレルワールド(一つ前の宇宙のパラレルワールド)に変化しました。
ところで、「一巡前の世界」、「一巡後の世界」とは何なのでしょうか?
以下に、その解説(私の解釈)を分かりやすく記します。
「一巡前の世界」とは、メイド・イン・ヘブンが時の加速を開始した宇宙の事です。
そして、「一巡後の世界」とはメイド・イン・ヘブンが時を加速させた事によって誕生した宇宙の事です。
「一巡後の世界」は、最初、その宇宙内の人間全てが確実に的中する未来予知能力を持っている世界でしたが、プッチ神父の死後、その世界内の全て、或はほとんどの人間が前記の予知能力を持っていない世界(スタンド能力者等、前記の予知能力を持つ人間がいる可能性があります)に変化しました。
「プッチ神父死後の一巡後の世界」が、ジョジョpart6ストーンオーシャンのエンディングで描かれている、「一巡前の世界のパラレルワールド(このパラレルワールドには別の名前のジョリーン達が生きています)」です。